【戦争と人間の歴史-人間はなぜ戦争をするのか】ジョンキーガン

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カテゴリ	本、雑誌ノンフィクション、教養戦記、ミリタリー
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開始価格	1,200 円（税 0 円）
開始日時	2022.07.31（日）00:02
終了日時	2022.08.07（日）00:02
オークションID	h199408333

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●			戦争と人間の歴史―人間はなぜ戦争をするのか? (刀水歴史全書) – 2000/9

●			ジョンキーガン (著), John Keegan (原著), 井上堯裕 (翻訳)

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●			内容（「BOOK」データベースより）

●			「人間はなぜ戦争をするのか?」人間の本性にその起源を探り、さらに、戦争と国家、戦争と個人の関わりを考える。

●

●			目次

●			第1章戦争と我々の世界

●			第2章戦争の起源

●			第3章戦争と国家

●			第4章戦争と個人

●			第5章戦争はなくなるだろうか

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●			アマゾンの書評より

●			やや楽観的すぎるが、有益な見取り図

●			現代を代表する軍事史家の一人、ジョン・キーガンの一般向け戦争論入門といったところの本。文体も平易で、手頃なボリュームなので読みやすく、すんなり入ってくる。

●			戦争がなぜ起こり、どう変化し、人々にどのような影響を与えてきたのか、テーマごとに話を関連する戦史を掘り下げ、問いかけていて、小著だが著者の強い問題意識が伝わってくる。

●			とりわけ面白かったのは第四章の「戦争と個人」。兵士の歴史を簡潔に辿りながら、軍事的名誉、戦闘の道徳的規範の起源に迫り、それが現代の戦時法や、正規軍の倫理意識の高さにまでつながっていることを示唆していて、軍人への向き合い方に強い参考になる。

●			全体のトーンから見ると、クラウゼヴィッツの思想を邪悪とまで批判しているのは奇異かつ唐突に見えたが、恐らく軍事文化の自己拘束性、戦争をコントロールするという発想の強いキーガンには、そうした抑制の契機を欠いているように見えるクラウゼヴィッツの哲学は容認しがたいのだろう(それには疑問を感じるがとりあえず詳述はしない)。

●			戦争をなくしていくことができるというキーガンの主張は、素人目には楽観論すぎる気がするが、豊富な軍事史の知識を縦横に活かし、論じられているため、それほど反感は覚えない。また、戦争＝悪、兵士＝人殺しという安直な味方を取らず、むしろ兵士に栄誉を与えることの重要性にふれている点、日本によくある反戦思想とも一線を画したリアリズムがある。

●			本分の突っ込みどころにはだいたい訳者解説で指摘があるし、本分があっさりな分注釈も入門書としては充実している。戦争についての基礎的な心構えを得るために、なかなか悪くない一冊だった。

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